「おすすめ資格」や「人気資格」に必ず入っている日商簿記。
この資格を取るとどんなメリットがあるのか、資格の取得は難しいのか色々気になりますよね。
実際に簿記3級を取得した私が感じたのは、「簿記の資格は取得しておくとメリットがたくさんある」ということ。
今回は、子育てママの私が3ヵ月で簿記の試験に合格した経験談に基づいて、簿記の良さや勉強方法についてお伝えしたいと思います。
- 子育て中のすきま時間で簿記の資格取得を目指したい人
- 簿記の資格に興味はあるが、必要性をあまり感じていない人
- 子育てしながら効率よく簿記の勉強を進めたい人
簿記の資格については他サイトでもたくさん出てくるので、この記事では、子育てママの視点で簿記を見ていきます。
簿記ってなに?
まず、簿記とはなんなのかというと……
簿記は、「お金やものの出入りを記録するための方法」で、日々の取引を帳簿に記入し、最終的に決算書を作成するための一連の作業のことをいいます。
企業や個人事業主の家計簿みたいな役割をしてくれるのが簿記です。
家庭で家計簿をつけるように、企業でもお金やものの出入りを記録しなければならないため、決まった帳簿の記入方法で取引のたびに記入し、年度の最後にまとめる必要があります。
それが、簿記です!
てことは、個人事業主でもない主婦には簿記の資格は必要ないってこと?
私もそう思っていたのですが、子育てママでも簿記の資格を取ることはメリットがたくさんあることが分かりました。
どんなメリットがあるかさっそく見ていきましょう。
子育てママが簿記の資格を取得するメリット
簿記は、様々なサイトの人気資格ランキングの上位に位置するとても人気な資格なので、取得するメリットはたくさんあります。
その中でも子育てママに関係するメリットを考えてみました♪
就職・転職・再就職に有利
子育てをきっかけに退職して、再就職を考えていたり、育休中に子育てしながら続けやすそうな会社に転職を考えていたりする人には、特に簿記の資格取得がおすすめです。
子育てママだと、残念ながら就職活動をしても、なかなか採用されないことも多いです。
そんな時に、武器になるのが資格です!
ハローワークで日商簿記の資格要件として調べてみると、たくさんの求人が当てはまります。
ビジネスマンとしての基本知識として重宝される簿記の資格は、取っておいて損はありません。
簿記に合格することで、経理や会計の仕事につきやすくなりますし、事務系の仕事にも就職が有利になります。
子育てが落ち着いたら再就職したい方や、特に強みがなくて困っている人は、簿記の資格が役に立つ時がくるかもしれません。
他の資格にも生かせる
簿記は就職活動において有利だと先述しましたが、希望する企業によっては、簿記だけの資格では不十分なところもあります。
他の資格を取得しなくてはならない……となった時に、簿記の知識は資格取得への足掛かりになるケースがあります。
簿記の勉強は、他の資格と被る部分があるってこと?
そうなんです!よく「資格は簿記から始めよう」なんて言われるように簿記は資格の基本なんですね♪
▼簿記の資格が生かせる資格はこちら▼
- 税理士:日商簿記2級の知識は必須
- ビジネス会計検定:求められるスキルや知識が簿記と重複する部分が多い。
- ファイナンシャルプランナー(FP):出題範囲は異なるが、ともにお金を扱う点で相性がよい。
- 宅建士:不動産取引でお金が動く際に、簿記で学んだ知識が役立つ。
- 中小企業診断士:試験で難関とされている科目の財務会計が簿記2級の知識で突破可能
他にも関連する資格はまだまだ調べると出てきます。
資格を取得したいけど、何から手を付ければいいか分からない……という方にも、
『まずは簿記から始めてみる』ことをおすすめします。
簿記の資格を取得することで、自信がついて他の資格やもっと難しい資格に挑戦するきっかけになるかもしれません。
株(経済)に強くなる
これは、興味がある方限定の話にはなりますが、簿記を勉強すれば株に強くなることができます!
なぜかというと、日商簿記では、株式会社についての勉強をしていきます。
会社の特徴を決算書から読み取る力がつくので、「この会社はかなり利益を出せている」「この会社は近年不調だな」というのが理解できるようになるので、どの会社に投資すればよいかを判断しやすくなります。
数字は嘘をつかないので、「なんとなく儲けてそう」というあいまいな判断ではなく、客観的に会社の状態をつかむことができるようになるんですね♪
個人事業主になる時に役立つ
将来独立や個人事業主になりたいと思っている人は、簿記の知識は必須です。
会社勤めの人は、基本的に会社の経理を中心として給料や税金などのお金の管理を受け持ってくれています。
しかし、個人でやるとなると今まで会社がやっていてくれたことを全て自分で管理しなければなりません。
日々、自分でお金の管理をし、最終的に確定申告を正しくする必要があります。
その確定申告で簿記の知識は役に立ちます。
現在は、簿記の知識がほとんどなくても確定申告ができる便利な会計ソフトもありますが、一般的に値段が高いです。
しかし、ある程度の簿記の知識があれば、安価な会計ソフトで確定申告をすることができるようになります。
個人で稼ぐ際に、なるべく自分の力でお金の管理をできるようにするためには、簿記の知識があると安心です。
会社勤めやパートに出るのではなく、おうちでウェブライターやプログラミング・ハンドメイドなど個人で稼ぐことを視野に入れている人は簿記を取得することをおすすめします。
簿記資格の難易度は?
簿記の資格を取る良さは理解したけど、そもそも簿記の試験に合格するのって難しいの?
簿記3級の難易度であれば、決して高いものではありません!
ただ、2級・1級を取得したいとなるとかなり難易度が上がります。
簿記3級の合格率は、大体50%前後です。
え!?2人に1人が落ちてるってこと?それだけ聞くと難しそうに感じるんだけど……。
でも、そもそも試験に申し込むだけ申し込んで受験しない人もいるので、そんなに身構えなくて大丈夫です!3級の試験ならきちんと基礎を勉強すれば合格できます。
簿記は年間60万人もの人が受験します。
その中には、ほとんど勉強せずに試験に臨む人や、何らかの事情で受験できない人もいるので、合格率にとらわれずに、対策をしっかりとって受験すれば大丈夫です。
ただ、簿記2級の合格率は、15~30%で、簿記1級ともなれば、10%前後にまで合格率は下がります。
一方で3級は、80時間~100時間ほどの勉強時間を確保し、基礎を固めることができれば、合格することができます。
人によりますが、時間を毎日しっかり確保できる人であれば1カ月程度の期間で試験を合格することができます。
忙しい子育てママでも、あくまで目安ですが、3ヵ月あれば試験内容を網羅することができます。
ただ、ほんとに合格できるか不安……。という方もいると思います。
今回は、私が実際に子育てしながら、3ヵ月で簿記の試験を合格することができた勉強方法をお伝えします。
子育てしながら3カ月で資格取得する勉強方法
さて、家事や育児などやることたくさんの子育てママが、勉強する時に大切なことは『やみくもに勉強しないこと』です!
子育てしていると、どうしても1人でじっくり簿記に向き合う時間が限られてしまいますよね。
なるべく効率よく資格を取得できる勉強方法を私なりに考えて実践し、3ヵ月で合格することができました。
勉強スタイルは人によって違うので、合わない人もいるかもしれませんが、1つのやり方として、資格取得の勉強に役立ててもらえたら嬉しいです。
勉強時間の確保
まず、毎日の簿記の勉強をいつ行うのかを決めましょう!
まとまって時間を取るのが難しければ、短時間でも大丈夫です。
1日に最低30分以上の勉強時間をどこで確保するのか決めておきます。
▼勉強時間の確保の例▼
- 早起きして子どもが寝ている間
- 子どものお昼寝時間
- 子どもがテレビを見ている間
- 子どもが1人遊びしている間
- 子どもが就寝してから
私は毎朝40分間と決めて勉強していました。
1時間や2時間……みたいにまとまった時間が取れなくても大丈夫です。短時間でいいので、毎日継続して勉強してください。
そうすることで、少しずつ簿記の知識が定着していきます!
そして、できない日があったとしても自分を責めないでくださいね。
子育ては、計画通りいかないことばかりなので、空いている時間を見つけて、なるべく継続して勉強をしていきましょう。
簿記の参考書を購入し、ざっくり最後まで目を通す
自分に合った参考書を購入しよう!
簿記の勉強を独学で行う場合、最低1冊は簿記の参考書を購入した方がいいでしょう。
書店でも簿記の参考書はたくさん並んでいますし、ネットでも簡単に手に入ります。
どの参考書でも簿記の知識を網羅できるものであれば問題ありません。
書店に立ち寄って、実際に読んでみて自分に合っている参考書を一冊買ってみるのがおすすめです♪
ちなみに私は、『スッキリわかる日商簿記3級』という参考書を購入しました。
この参考書は、ねこちゃんのキャラクターのイラストと吹き出しで、イメージしにくい簿記の内容を分かりやすく説明してくれているので、とても理解しやすかったです。
テキストで内容を理解して、問題集で理解を深めることができるのでこれ1冊で簿記3級の勉強は十分です。
さて、自分に合った参考書を選んだら次のステップに進みます。
購入した参考書をざっくり最後まで読んでみよう
まずは、1時間程度かけて参考書を一読してみましょう。
最初から順番に少しずつ理解していく方が良いんじゃないの?
もちろん最初の項目からじっくり理解していくことは、必要です。
ですが、とりあえず簿記3級の試験はどんなものなのかを最後まで読むとなんとなくイメージできるようになります。
勉強の最初に、全体を見ることで、簿記の勉強内容をなんとなくイメージすることができます。
更に、最後まで読むと「うわ、難しそう……合格するにはたくさん勉強することが必要だな。」「意外と簡単そうじゃん!さくっと勉強して試験を受けようかな。」
みたいに、なんとなく自分に簿記の勉強が大変そうか、簡単そうかも分かると思います。
とりあえず全ページに目を通して、簿記の全体像をつかみましょう!
毎日少しずつ参考書のテキスト問題に取り組む
さて、ここからは参考書の理解をしっかり深めるために毎日コツコツテキストの問題に取り組みましょう。
簿記では、聞きなじみのない単語が出てきたり、ちょっとした計算をしたりする必要があったりします。
簿記の勉強用にノートを1冊用意し、書きながら理解を深めるのがおすすめです!
この画像は、実際に私の勉強用として活用していたノートです!(きれいなノートじゃなくてすみません笑)
毎日、どこまで学習したかが把握できますし、難しい単語を一度書いて整理することに役立ちました。
問題集に直接書き込む勉強法もあると思うのですが、合格したらフリマサイトで売ることを考えていたので、問題集への書き込みはせずに、ノートにどんどん書いて勉強を進めました。
問題を解く
簿記の勉強の流れとして、テキストで取引の方法や帳簿の付け方などの理解をしたら、すぐに問題演習に取り組んでいくことがスムーズです。
なんとなく理解してるつもりでも、いざ問題を解いてみたら手が止まってしまう……
ということありますよね。
学生時代の定期試験を思い出します……笑
間違えた問題は特に繰り返し行いましょう。
また、理解があやふやなところは、もう一度テキストに戻って勉強し直すと定着していきます。
私が購入した『スッキリわかる日商簿記』も、別冊で予想問題集も出版しています。時間に余裕のある人や、試験合格を確実にしたい人は問題集を追加で買うと安心ですね♪
参考書を1周したら、簿記試験を申し込む
なんでテキストを1周したタイミングなの?勉強を始める前か、しっかり勉強を理解できてからの方がいいんじゃないの?
と思う人もいますよね。私が試験を実際に受けてみて、申し込むのは早すぎるのも遅すぎるのもよくないと思い、テキスト1周を目安に申し込むのが良いと考えました!
- 試験日の設定が早すぎると、子育てや家事に追われて計画通り勉強が進められなかった時に、勉強不足のまま当日を迎える可能性がある。
- あまりに遠い試験日を設定してしまうと、勉強に身が入らず、後回しになってしまう可能性がある。
参考書を1周すると、なんとなく後どのぐらい勉強が必要かが分かってくると思います。
残りの勉強期間を決めて、ネットで試験の申し込みをしましょう♪
試験費用は約3,000円かかるので、なるべく一発で合格できるように試験日選びも慎重に行えると安心ですね。
すきま時間におすすめの勉強
最後に、すきま時間におすすめの勉強方法について紹介します。
それは、youtube学習です!
私がおすすめするのは、ふくしままさゆきさんのyoutubeチェンネルです。
簿記参考書の著者でもある会計のプロフェッショナルが無料で簿記の基礎から丁寧に解説してくれています。
テキストと合わせてこちらの動画をすきま時間に見てが学習すると、より理解が深まります。
簿記のおすすめyoutubeはこちら➡【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆき
テキストを開いてじっくり勉強する時間はない……という時でもスマホ1つで簿記の勉強をすることができるのでとても助かりました!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、子育てママが簿記3級を取得がおすすめな理由と、具体的な勉強方法について紹介しました。
子育てで追われてなかなか資格を取るのは大変だと思いますが、資格は取っておくと武器になりますし、合格すると自信もつきます。
一緒にすきま時間を活用して、自分自身のスキルアップにつなげましょう!